このたび、第14回日本放射線外科学会の会長を仰せつかり大変光栄に存じます。
本学会は、放射線外科診療に携わる外科医、放射線科医、医学物理士等の多職種の交流と情報交換の場を提供することによってその普及と技術の向上を図るとともに、その研究を促進することで社会と医学に貢献することを目的に2009年に設立された学会です。
学会の歴史は比較的浅いながらも、新規医療機器の開発やコンピューターの進歩のお陰で、放射線外科は日々著しい発展を見ています。実際に、画像誘導や強度変調放射線治療、粒子線治療といった最先端技術もわずか10年程度で日常診療として普及するなど、急速に進歩しています。現在、私たちが研究している新しい技術も、10年後には当然の技術として普及し、今とは全く異なる放射線外科診療が実際に行われるようになっているかもしれません。
そのような背景から、第14回のテーマは「放射線外科の飛躍を目指して」といたしました。皆様の施設で考案したアイディアや工夫、新しい技術を今回の学術集会に持ち寄って、飛躍した未来の放射線外科を想像しながら熱い議論をしていただけることを期待しています。
前回と前々回はコロナ禍の影響でweb開催となってしまいましたが、今回は是非、3年ぶりに東京の中心地に皆様で集まっていただき、最新の研究成果を発表し議論する場としたいと思います。是非とも、ふるって学会にご参加いただき、放射線外科治療に対する知見を深めていただければ幸いです。